糖尿病の最新研究の紹介
日本人に増加している生活習慣病。生活習慣病とは「バランスの悪い食事」「運動不足」「ストレス」「喫煙」などの生活習慣によって引き起こされる病気の総称です。
生活習慣病のなかでも血糖値が関係してくる「糖尿病」は、健康診断などで値を指摘された経験がある人もいるかと思います。
そのため糖尿病の治療法については多くの人が関心を持ち、世界中で日々研究されています。
今回はそんな「糖尿病における最新の研究」について説明したいと思います。

・そもそも糖尿病とはどんな病気か?
血糖値とは私たちの血液中のブドウ糖濃度(グルコース濃度)のことですが、糖尿病はこのブドウ糖濃度が異常に高くなる病気のことです。
糖尿病は大きくわけて「Ⅰ型糖尿病」「Ⅱ型糖尿病」「妊娠性糖尿病」「その他」の4つにわけられます。
このなかでも生活習慣が原因で引き起こされるといわれるのは、「Ⅱ型糖尿病」です。
そして糖尿病患者のほとんどがこのⅡ型糖尿病であるといわれます。
Ⅱ型糖尿病にならないようにする対策としてはやはり「禁煙」「適度な運動」「バランスの取れた食生活」などの生活習慣を整えることが有効であるとされています。

・世界中で行われている糖尿病の研究
▼米国糖尿病学会(ADA)による糖尿病患者の精神的ケア
米国糖尿病学会(ADA)が2016年11月に発表した内容によると、「糖尿病患者の精神状態などを考慮して糖尿病の治療を行うことで、治療がうまくいきやすくなる」とのことです。
糖尿病患者にはたびたび「摂食障害」や「不安症状」や「抑うつ」などの精神状態の悪化が見られることから、メンタル面でのケアが糖尿病治療そのものに有効になるそうです。
糖尿病治療は患者本人が日々自分をコントロールする必要があるため、
不安症状を起こしやすいのではないかといわれます。
▼みかんを食べることが糖尿病の対策につながる
冬になるとどこのスーパーでも見られるようになる「みかん」。
農研機構果樹研究所と浜松医科大学の研究チームの発表によると、
みかんを食べることが「糖尿病」「骨粗しょう症」「動脈硬化」などの対策につながるとのことです。
みかんをよく食べる人とそうでない人を比較したところ、
毎日食べていた人は糖尿病の発症リスクが低かったそうです。
これはみかんに含まれている「βクリプトキサンチン」という成分が関係しているとのこと。
みかんなどの果物は「果糖」に分類される糖分が多いため、
糖尿病の対策には向かないと思われていたので驚きです。
▼長時間の座った姿勢が糖尿病のリスクを上げる
糖尿病学会誌に掲載されたオランダの研究チームの報告によると、
「研究の対象者の平均よりも1時間長く座った状態がつづくと、
Ⅱ型糖尿病のリスクが22%増加する」とのことでした。
これは日々の生活の中での座った状態の時間と糖尿病リスクの関連を示しています。
立った状態と座った状態とでは、立った状態のほうがカロリーの消費が2倍ほどにもなるそうです。
やはりⅡ型糖尿病は生活習慣が関連した病気なので、
毎日のこうしたちょっとの動作の習慣がリスクにかかわっているのかもしれません。

・増加を続ける糖尿病患者
厚生労働省が3年ごとに行っている糖尿病の患者数の調査によると、
平成26年は前回よりも46万人以上増加の316万6000人だったそうです。
これは男性でおよそ30万人、
女性で20万人の増加となりました。

日本は長寿の国といわれますが、
不健康に長生きするのでは苦しい晩年を迎えてしまうことになりかねません。

生活習慣とは日々の積み重ねによってなるもので、
いまこの瞬間こそが大切なのかもしれません。
仕事に生活に追われ忙しい人はなかなか自分の体を気に掛けることができないかもしれません

。家族や友人の体を気遣う何気ない一言が、
もしかしたら健康に気を付けはじめるきっかけになるかもしれません。