日食事をもりもり食べることは元気で良いことですが、過食は「ストレスの裏返し」であったり肥満や糖尿病を招く原因になることもあります。私たちは健康であるとなかなかそのありがたみを忘れがちで、体を壊してやっと日々の健康を思うことがあります。糖尿病などの生活習慣病は日本でも毎年増加の傾向にあり、誰でも他人事にはできなくなってきました。食事や運動などの生活習慣がかかわってくる病気は、どうしても日々の積み重ねが重要になり、なかなか変えることは難しいかもしれません。それでもどんな病気も「早期発見・早期治療」が重要になります。今回は「糖尿病の初期症状」について説明したいと思います。

・増加をつづける糖尿病患者
3年に1度、糖尿病患者数の調査を行う厚生労働省の発表によると、平成26年もまた前回よりも46万人以上増加して316万6000人だったそうです。日本では糖尿病に限らず生活習慣病にかかる人は増加の傾向にあります。糖尿病は「Ⅰ型糖尿病」「Ⅱ型糖尿病」「妊娠性糖尿病」「その他」に大きく分けられますが、なかでも生活習慣が原因となって発症する「Ⅱ型糖尿病」が糖尿病患者の大多数を占めるといわれます。

・糖尿病の初期症状とは?
糖尿病の初期症状は、人によってはあまり自覚がない場合もあるので注意が必要です。気づきにくいかもしれませんが、主な糖尿病の初期症状をまとめてみました。
▼体重の減少
糖尿病にかかると体重の減少がみられることがあります。糖尿病とは血液中のブドウ糖濃度が異常に高くなり、その処理が追い付かなくなる病気です。ブドウ糖は私たちの生きるエネルギー源になりますが、糖尿病になると血液中のブドウ糖をうまく利用できなくなってしまいます。そのため体にもともとある「筋肉」や「脂肪」をエネルギーとして使おうと分解してしまうため、どんどん痩せるようになってしまうのです。
▼のどが渇く
糖尿病になると尿の量が増えて体の水分が減りやすくなります。そのため体は水分を補おうとするので異常にのどが渇くようになります。炭酸飲料やジュースは砂糖が大量に入っているので、日ごろから控えるようにして代わりに水やお茶、砂糖の入っていない炭酸水を飲むようにするとよいでしょう。
▼手足がむくみやすくなる
むくみは健康な人でも毎日起こりやすい症状です。とくにデスクワークなどの座った状態が長い人は、夕方ごろになると履いていた靴がきつく感じるほどむくんでしまうこともあります。糖尿病患者にも、このむくみが起こりやすいといわれます。糖尿病になると腎臓を酷使するようになり、その結果腎機能が低下して、体外への老廃物の排出がうまく回らなくなるためむくみが出やすくなります。むくみはマッサージや半身浴などで解消されやすいですが、なかなか改善しない場合は早めに医療機関に受診したほうがよいでしょう。
▼手足がしびれる
糖尿病には「神経障害」「血管障害」「糖尿病腎症」という3つの合併症を引き起こしやすい特徴があります。そのなかでも初期に症状が出やすいのが神経障害です。糖尿病患者が自覚しやすいのが「手足のしびれ」であり、神経が障害を受けることによって起こります。軽いしびれの症状ではあまり重要だと考えない人も多いですが、手足のしびれは糖尿病だけでなくさまざまな病気の早期発見の指標になります。治療の遅れがないよう、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
▼尿のにおいが変化する
糖尿病はその名のとおり、尿中に糖が出てくる病気です。そのため尿のにおいに変化が起こりやすくなります。アンモニアの鼻をつくようなにおいがしたり、少し甘いにおいがすることもあります。また、尿が泡立ちやすくなるのも糖尿病の特徴です。また、糖尿病だけでなく尿の変化は多くの病気の発見の糸口にもなりますので、日ごろから注意を向けておくことが大切です。