昨今の健康ブームでは、ダイエット法や食事内容などについてさまざまな書籍が販売されるようになりました。それは日本が長寿の国でありながら、生活習慣病に悩まされる国民が増加しているからなのかもしれません。いまやファストフード店の拡大、24時間営業の飲食店の増加、仕事の激務化などの背景によって、私たちの健康を害するような問題が増えています。そして生活習慣病の中でも「糖尿病」は認知度も高く、糖尿病になっている人やその予備軍である人は身近にも多いのではないでしょうか。糖尿病は一度かかると治らない大変な病気です。今回はそんな糖尿病の関係する「血糖値の測定」にフォーカスして説明したいと思います。

・そもそも血糖値とは
血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度(グルコース濃度)のことです。私たちは食事などからブドウ糖を摂りいれ、それを体を動かすエネルギーとして利用しています。血糖値は食事を摂った後に少し上がったりしますが、体のホルモンなどの働きによってだいたい一定に保たれるようになっています。血糖値を上げるホルモンとしては「アドレナリン」「グルカゴン」などがあり、血糖値を下げるホルモンには「インスリン」があります。血糖値が高くなると「高血糖」、低くなると「低血糖」として、私たちの体調管理の指標とするために健康診断などで計測するようになっています。

・血糖値の測定方法
血糖値を測定するには、空腹時に行うことが重要です。食後は血糖値が高くなったり尿検査で「グルコース+」などと出てしまうことがあり、正確な情報ではないからです。
▼医療機関で測定する場合
医療機関で測定する場合は前日の夕食後から絶食をして、朝の空腹時に測定します(お水は摂っても大丈夫です)。血糖値の測定は血液検査で行われます。空腹時の血糖値の基準値としてはおよそ90~100㎎/dLです。この「空腹時血糖値」以外にも時間や状況に関係なく血糖値を測定する「随時血糖値」や、空腹時の血糖値は正常でもかくれ糖尿病である人を見つける「ブドウ糖負荷試験」という方法もあります。ブドウ糖負荷試験は絶食時、ブドウ糖を溶かした水を飲んだ後数回、血液を採取して測定する検査になります。採血する回数が増え、時間もかかることから少し体に負担がかかる方法かもしれません。
▼自分で測定する場合
血糖値は医療機関だけでなく、自分でも測定することができます。「血糖測定器」は個人でも購入することができます。指先を針で刺して測定に必要な血液を出します。少し出た血液に血糖素規定気を近づけ吸引させると結果が出ます。血糖測定器は5000円~1万円ほどで購入でき、針の痛みも「チクッ」とするほどでそこまで痛くはないようです。
▼尿検査によって尿糖を調べる
医療機関でも自宅でも気軽に行えるのが、尿検査です。血糖値が高くなると尿中にもブドウ糖が出てくるので、それによって判定します。尿糖は食べたものによってかなり影響されるため、検査のタイミングは医師の指導にしっかりと従うようにしましょう。薬局でも自宅で尿検査を行える「試験紙」が販売されています。

・自分で血糖値を測定する場合の注意点
血糖値は自宅でも手軽に測定できるようになりましたが、気を付けなければいけないポイントもあります。糖尿病でなくても尿糖が出る人もいますし、高血糖にもかかわらず尿糖が出ない人もいるからです。自己判断せず、定期的に医療機関でしっかり検査をするようにしましょう。
日ごろから自分の体に注意を向け、生活習慣を改善しようと心がけることは大切です。病気のなりやすさは生まれ持った資質もありますが、基本的には「バランスの取れた食事」や「適度な運動習慣」「ストレスの発散」が健康の維持には大切です。