現代は食べ物にあふれる環境になりました。
ファストフード店の展開、コンビニの24時間営業化、スーパーのお惣菜の充実。実に便利な世の中です。
しかしストレス社会を生きる現代人は、十分な運動時間を確保できなかったり、調理する手間をかけられず外食の高カロリーなものばかり食べる人も増えています。
働くことに生活がかかっているのに、健康面にまで配慮するのはなかなか難しいかもしれません。
近年の生活習慣病の増加にはそんな背景もあります。
そして年々増加傾向にある糖尿病患者数も、誰もがけっして無視できない状況にあります。
健康診断やニュースなどで「血糖値スパイク」という言葉は聞いたことないでしょうか。
今回はさまざまな病気と関連する「血糖値」「血糖値スパイク」について説明したいと思います。

・血糖値スパイクとはなにか
私たちの体を流れる血液。
その血液中のブドウ糖濃度(グルコース濃度)のことを血糖値と呼びます。
「甘いものは脳を働かせるためのエネルギーになる」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
果物に含まれる果糖、米やパンなどの炭水化物などは糖質を多く含み、それらを食べることによって血糖値が上昇します。
そしてしばらくすると血糖値を下げるためのホルモンである「インスリン」の働きによって血糖値がもとの状態まで下がります。
血糖値とはこのように1日の中でも何度も上下しているものなのですが、そのなかでも極端に血糖値が急上昇してしまうことを「血糖値スパイク」といいます
。空腹のとき、私たちの血糖値は低い状態にありますが、食事をすることによって上昇します。
上昇するといってもせいぜい「140㎎/dL」までいくことは可能性としては低いです。
しかし血糖値スパイクというのは、この140㎎/dLを超えて上昇してしまうのです。

・血糖値スパイクは健康への影響はあるのか
血糖値スパイクのように血糖値の上下の振れ幅が大きいことは私たちの健康に大きく影響します。
血糖値スパイクが起きやすい人というのは「糖尿病予備軍のひと」や「糖尿病初期の患者」の可能性があるといわれます。
そして血糖値スパイクは血管を傷つける原因にもなるため、「脳梗塞」「心筋梗塞」「認知症」などのリスクも高くする恐れがあります。
血糖値スパイクの症状としては「集中力が続かない」「気が散りやすく判断力が低下する」「イライラしやすくなる」「食後すぐに眠くなる」などが挙げられます。
これらの症状があまりにも顕著な場合、一度医療機関を受診するとよいでしょう。

・血糖値の急上昇「血糖値スパイク」の対策とは
糖尿病は血糖値が異常に高い状態が続く病気ですが、
このように血糖値が高いというのは血管を傷つける原因になるのです。
では血糖値が急上昇する血糖値スパイクを起こさないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
対策としては「ゆっくり食事をするようにして早食いをしない」「米、麺、パンなどの炭水化物をとりすぎない」「野菜や主食などを先に食べるようにする」「甘いお菓子を食べ過ぎない」などが挙げられます。
これらのことを日々気に留めておくだけでも体調に変化が起きるかもしれません。
血糖とは私たちが生きていくために欠かせないエネルギー源です。
しかし現代は「食の欧米化」「過剰な炭水化物の摂取」「運動習慣のない人の増加」などの背景によって、血糖値が異常なほど高くなってしまうひとが増えています。
生活習慣を整えることは、いつまでも活動的な毎日を送るためには必要不可欠です。
自分だけでなく周囲の大切な人たち、家族や友人の健康を支えるためにも、日ごろからお互い気にかけ合うようにして、元気にはつらつと生活していきましょう。