健康診断で気になる項目の1つが「血糖値」です。
血糖値は日々の生活のなかで上下するものですが、高すぎても低すぎても体に何らかの不調が生じることがあります。
そのため体の健康の維持には適正な血糖値をコントロールすることが大切です。
血糖値が高い状態が長く続くと「糖尿病」になる可能性が高くなるのは有名です。
そのため食事内容を血糖値が急上昇しにくいものにするなどの工夫をするひとも多いです。
それとは反対に、血糖値が低い状態がつづくとどんなことが起きるかご存知でしょうか。
「低血糖状態は体にわるいの?」「低血糖はどうしてなるの?」そんな疑問を持つ人のために、今回は血糖値が低いと私たちの体にどんなことが起きるかについて説明したいと思います。

・低血糖状態とは?
血糖値とは血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度のことをいいます。
ブドウ糖は人間やその他動物にも重要なエネルギー源で、生命の維持にはなくてはならないものです。
そんな血糖値が何らかの原因で下がってしまった状態を「低血糖状態」といいます。
低血糖状態のときにみられる症状としては「集中できない」「疲れやすくなる」「体がだるい」「イライラしやすい」「日中とても眠くなる」などさまざまなものが挙げられます。
楽しかった昼食のあとに仕事や勉強になかなか身が入らず全然集中できなくなるようなことはないでしょうか。
それは食後に上がった血糖値を下げようとインスリンが分泌されて、結果として血糖値が下がりすぎてしまったことが原因の可能性があります。
低血糖は極端におそろしいものではありませんが、体に不調がでるほどであれば対処や改善が必要です。
急激な血糖値の低下が起こった場合は「動悸」「震え」「不安感」「発汗」などの症状がみられることがあります。
これらの症状が見られた場合は糖の補給などすみやかな対処が必要です。

・どうして血糖値が低くなるのか
血糖値は生命の維持に重要な指標です。
そんな血糖値が低くなる原因とはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
▼体質的なもの
うまれ持った体質が低血糖の引き起こしやすさに関係することがあります。
たとえば「アレルギー体質の人」「貧血になりやすい人」などが低血糖を起こすリスクが高くなる可能性があります。
私たちの体内にある「副腎」という臓器には、アレルギー症状を抑えるための作用や血糖値を上げる作用などがあります。
そのためアレルギー体質のひとでは副腎の機能が追い付かず、血糖値が上がりにくくなり血糖値が下がってしまうことがあります。
また、貧血になりやすいひとも血糖値が下がりやすい特徴があるといいます。
▼薬によるもの
低血糖の原因として薬が関係していることがあります。
とくに糖尿病の患者が使用する内服薬は過度に血糖値が下がってしまうことがあります。
その他には抗不整脈薬も低血糖を引き起こすことがあります
。心当たりがある人は医療機関で相談をすることをおすすめします。
▼激しい運動
健康的な人でも低血糖による不調を起こしてしまうことがあります。
その原因の1つとして激しい運動があります。
なかでも空腹時に激しい運動をした場合などが危険です。
また、しばらく運動していなかった人が急に運動を始めた場合も低血糖を起こしやすくなります。
▼アルコールの過剰摂取
アルコールを飲みすぎることによって血糖値を上げるホルモンである「アドレナリン」「成長ホルモン」「グルカゴン」などの分泌を阻害してしまうことがあります。
お酒を飲む際にはお酒単独ではなく、血糖値を上げてくれる食べ物と一緒に摂取するほうがよいかもしれません。
▼年齢的なもの
新生児や高齢のひとは血糖値が下がりやすいといいます。
新生児ではお母さんの胎内にいたときは胎盤からブドウ糖をもらっていましたが、うまれてすぐは一時的にその供給が途絶えてしまい低血糖になることがあります。
また高齢の人は体内のホルモン分泌の機能が衰えて、血糖値をコントロールするためのホルモンが十分に出なくなってしまうことがあります。