妊娠中は生まれてくる子供の顔を想像するだけで、わくわく胸が躍ります。それと同時に1人の人間を育て上げるという責任に、背筋がピシッと伸びる思いになります。「胎教」という言葉もあるように、おなかに命を宿したその時から、もうすでに子育ては始まっているのかもしれません。妊娠中の食事は子供のためにも母親の栄養状態のためにも、気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。出産までなんとなくつわりが続いたり、入院しなければいけなかったり、何かしらのトラブルがあるかもしれません。一度気を付けるポイントを頭の入れておくだけでも、これからの意識が変わって来ると思います。完璧でなくていいので、妊娠中の食事で気を付けるべきポイントをさらっと一読しておきましょう。

・妊娠中に積極的に摂りたい栄養素
▼葉酸
妊娠初期にはさまざまな薬やサプリメントの服用に注意が必要ですが、「葉酸」に関しては妊娠中に有用です。妊娠初期に服用することで「無脳児」や「二分脊椎」の発症の確立を下げる効果があります。ただし注意が一点。葉酸がもっとも有用な時期は妊娠の極めて初期の段階のため、妊娠が判明してから摂取するのでは遅くなってしまいます。そのため妊娠を希望した段階から葉酸の摂取を開始するのが理想的です。
▼鉄分
妊娠中は貧血になりやすいといいます。貧血にはいくつか種類がありますが、妊婦がなりやすいのは「鉄欠乏性貧血」というものです。妊娠中は母体よりも胎児を優先に鉄分が運ばれますので、母体は貧血になりやすくまります。貧血がひどい場合分娩時のトラブルに見舞われたり、産後の肥立ちが悪くなる可能性も高くなります。また、妊娠中に仕事や家事を無理にすることで貧血を起こして倒れて、一時的に意識がなくなることもあります。もともと日本人女性は鉄分が不足しがちだといわれているので、鉄分が豊富な「ひじき」「小松菜」「プルーン」などを食べるようにしましょう。鉄分をサプリメントから摂取する場合は過剰摂取に気を付けましょう。
▼カルシウム
おなかにいる胎児の成長にはたくさんのカルシウムが必要になります。カルシウムの摂取が不足している場合、母親の体内に蓄積されているカルシウムが利用されます。そのためしっかりとカルシウムをとっていない母親は出産後に骨密度が低下していることがあります。また、妊娠中に気を付けたい「妊娠高血圧症」の予防にもカルシウムは効果があるといわれるので積極的に摂りたい栄養素です。とくに牛乳などの乳製品はカルシウムの吸収率が高めなのでおすすめです。

・妊娠中は避けたいもの
▼生もの
妊娠中はなるべく生ものを控えるようにしましょう。妊娠中は免疫力が低下しやすくなります。そのため非妊娠時よりもカゼをひきやすかったり、食中毒を起こしやすくなります。生ものを摂取して食中毒を起こした場合、体に大きな負担がかかってしまいます。調理する際、肉類は中心部までしっかりと火を通すようにしましょう。
▼ビタミンA
ビタミンAは体に重要な栄養素ですが、妊娠中は摂りすぎに注意が必要です。とくにレバーなどに含まれる動物性の「レチノール」の摂りすぎが胎児の奇形を起こしやすくなるといわれます。妊娠中は「あん肝」「レバー」「うなぎ」「あなご」などの摂りすぎには注意をしましょう。
▼カフェイン
妊娠中のカフェイン摂取はなるべく控えた方がよいでしょう。カフェインは妊娠中に必要な栄養素の吸収を阻害したり、流産の確立を上げるとの報告があります。1日コップ1杯程度のコーヒーであれば問題はないそうですが、なるべくカフェインレスのコーヒーを飲むなど工夫をした方がよいかもしれません。

食事に関しては極端に我慢するとかえってストレスが溜まり悪影響をおよぼすことがあります。知識を身に着けたうえで、臨機応変に自己判断をしていくのがベストだと思います。
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